アナボリックステロイドは筋肥大、筋力アップに効果的とされますが数々の危険性も指摘されています。




アナボリックステロイドとは

アナボリックステロイドとはタンパク質同化作用を持つステロイドホルモンの総称で、多くのものが男性ホルモンと似た働きをします。
つまりある特定の物質や薬を指す言葉ではありません。

一般名 商品名(径口薬) 商品名(注射薬)
オキシメトロン アナドトル
スタノゾロール ウィンストール(Winstrol) ウィンストールV
オキサンドロロン アナバー(Anavar)
メタンドロステノロン ディアノボール(Dianabol)
エチルエストレノール マキシボリン(Maxibolin)
テストステロンシピオネイト Testo Depo-Testosterone
フルオキメステロン ハロテスティン
ナンドロロン デカ・デュラボリン

これらはアナボリックステロイドの一例です(他にもあります)。

効果

アナボリックステロイドの使用は1970年代のヨーロッパで広まり、これまでに多くのアスリートやボディービルダーによって使用されてきました。

アナボリックステロイドはタンパク質同化ステロイドとも呼ばれ、その名の通り

  • タンパク質の合成を促進
  • タンパク質の分解を抑制

といった効果があるとされています。
筋肉はタンパク質で出来ていますのでアナボリックステロイドを投与しながら筋トレを行うと筋肥大が得られやすくなり、結果として筋力も著しく上昇するとされます。

ただ使用を大っぴらにする人が少ないためか、人間を対象とした大規模な調査はあまり行われていないようで、それがどの程度の効果なのかは意外とはっきりしません注1

筋トレしないでもステロイドを投与すれば筋肉は増える?
大きな負荷をかけて筋トレを行わないと筋肉は太くならないというのはトレーニングを行っている人の常識ですが、ステロイドを使用した状態でも同様でしょうか。
43人の正常な男性を、①運動なしのプラセボ、②運動なしのステロイド使用、③プラセボ+運動、④ステロイド使用+運動の4グループに分けた実験では驚くべきことに②のグループでも筋力と筋肉サイズの増加が認められています。
ステロイドの使用の有無が筋力、筋面積に及ぼす影響グラフ
The Effects of Supraphysiologic Doses of Testosterone on Muscle Size and Strength in Normal Menより

副作用

アナボリックステロイドは筋力増強に効果的な薬として多くの人に使用されてきましたが、様々な副作用があることでも知られています。
指摘されている副作用としては

  • 体毛の増加
  • 抜け毛の進行(ハゲる)
  • 女性の男性化(髭が生える、生理がとまる、陰核の肥大など)
  • 男性の女性化乳房
  • 攻撃性の増加(きれやすくなる)
  • 性欲の増加
  • にきびができる
  • 精巣の萎縮(金玉が縮む)
  • 精子量の減少
  • HDLコレステロールの低下
  • 血中LDLコレステロールの増加
  • 高血圧
  • 精神的に不安定な状態になる
  • 心臓の肥大
  • 前立腺の肥大

などです。
これらのリスクがどの程度心配すべきものなのかについてのはっきりとしたデータはないようでしてリスクが過剰に評価されているとの見方もあります注2

ステロイドは合法?

アナボリックステロイド多くのスポーツで禁止薬物となっており使用が発覚すればドーピングで失格になりますが、日本では個人での所有や使用に関しては合法となっています。

というわけでアナボリックステロイドを購入して使用しても罰せられることはないようです(上記の副作用から使用はおすすめしませんが)。

ただその辺のドラッグストアで売っているわけではもちろんないので、入手したければ海外の通販サイト等から個人輸入することになるのだと思います。

上記の商品名でWEB検索を行ってみるとなにか情報が見つかるかもしれません。

注1Effects of anabolic-androgenic steroids on muscular strength.
注2Medical Issues Associated with Anabolic Steroid Use: Are They Exaggerated?

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