鍛えられる筋肉
アームカールの1種であるコンセントレーションカールでは
- 上腕二頭筋(特に短頭)
- 上腕筋(上腕二頭筋と上腕三頭筋の間の筋肉)
- 腕橈骨筋(前腕の筋肉のひとつ)
といった筋肉が鍛えられますが、その中でも特に上腕二頭筋に効果的なトレーニングとなります。
コンセントレーションというのは「集中」という意味だそうで、正しいやり方をしていれば三角筋など他の筋肉にはほとんど効かないはずです。
重量と回数
筋肥大を目指す場合、他のウェイトトレーニングと同じく自分が何とか10回できる重さ×10回を1セットととしてこれを短いインターバルで3~5セット程こなすのが基本となります。
全くの初心者で自分の扱うことのできる重さが分からない場合は、平均がよくわかりませんが5kg程度から始めて10kg、15kgと上げていき自分がギリギリ10回出来る重さを知る必要があります。
コンセントレーションカールの場合、肘を固定して行う単関節種目ですのでもう少し軽めにして12~15回に設定する人もいます。
反動がつきにくいためダンベルカールと比べると扱える重量はやや落ちると思われます。
やり方
- ベンチに座ったら片手でダンベルを持ち、もう一方の手を膝に置く
- ダンベルを持っている手の上腕三頭筋下部(肘の少し上)を太腿の内側に当てて固定する
- 肘を伸ばしきる少し手前の状態からで保持し胸の方へ上げていく
- 肘が曲がり切ったら一瞬止めゆっくりともとの位置へ下ろしていく
- 後はこれを規定の回数くり返す
腰を曲げて前傾姿勢になりますがあまり深く曲げすぎない方がよいと思います。
1セット終わってから次のセットにとりかかるまでのインターバルは人にもよりますが30秒~3分程度程が一般的です。
ダンベルカールとの違い
上腕二頭筋を鍛える筋トレ法といえばダンベルカールがまず思い浮かびますが、コンセントレーションカールとのう違うのでしょうか?
まず、鍛えられる筋肉は上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋とほぼ同じですが、ダンベルカールが全体をバランスよく鍛えられるのに対してコンセントレーションカールは上腕二頭筋(なかでも長頭より短頭と呼ばれる部分)に効果的です。
ですのでキレイに盛り上がった力コブを作りたい時によいかもしれません。
また固定された状態で片手ずつ行いまますので反動がつきにくくより厳密に筋肉を使えるのもコンセントレーションカールのメリットといえるでしょう。
初心者の場合、とりあえずダンベルカールだけでも十分かと思いますが同じトレーニングをずっと続けていると体が慣れてきて効果が出にくくなるので時々コンセントレーションカールも取り入れてみるとよいかもしれません(同じ日に行うならダンベルカール→コンセントレーションカールの順番がおすすめです)。
他にもコンセントレーションカールには一人でネガティブトレーニングを行うことができるというメリットがあります。
ネガティブトレーニングとはエキセントリック収縮を重視したトレーニングのことで、アームカール系の種目の場合、ダンベルを下す動作の際の筋肉の動きがエキセントリック収縮ということになりますが、片手ずつ行うコンセントレーションカールでは回数を重ねてもうダンベルを持ち上げられなくなった後でも空いている手を補助に使うことで無理矢理持ち上げ下す動作だけを行うことが可能になります(人間の体は下す時の方が上げる時より大きな力を出せるようになっているのでもはや上げられなくなった後でも下す動作だけならしばらくは正常に行えます)。
エキセントリック収縮は筋肥大を起こすために重要と考えられており、こうして限界まで筋肉を追い込むことで効率的に筋肉を大きくすることができます。