お風呂の消費カロリー

あらゆる活動がエネルギーを消費するので入浴でもいくらかのエネルギーが使われます。
身体活動の消費エネルギーは体重、時間、活動の強度でだいたい決まり、「身体活動のメッツ表」によれば入浴のメッツ値(運動の強度を表す値)は1.5とされています。
ちなみにシャワーのメッツ値は2.0となっています。シャワーの方が少し高いんですね。シャワーの場合立ちっぱなしが想定されているようなのでそれが影響しているのかもしれません。

これをもとに様々な体重の人が30分間お風呂やシャワーに入った時の消費カロリーを計算してみるとこんな感じになります。

体重 お風呂 シャワー
45kg 35.4kcal 47.3kcal
50kg 39.4kcal 52.5kcal
55kg 43.3kcal 57.8kcal
60kg 47.2kcal 63kcal
65kg 51.2kcal 68.3kcal
70kg 55.1kcal 73.5kcal
75kg 59.1kcal 78.6kcal
80kg 63kcal 84kcal
85kg 66.9kcal 89.3kcal
90kg 70.9kcal 94.5kcal

他の様々な活動と比べると

この消費カロリーは他の日常活動や運動と比べるとどんなものなのでしょうか。
体重60kgの人が30分間活動した場合を例に計算してみるとこんな感じになります。
様々な活動の消費カロリー(ジョギング(8.4km)283.5kcal人力車を曳く198.45kcal自転車(16km未満)126kcal散歩110.25kcal自動車の運転78.75kcal掃き掃除72.45kcalシャワー63kcal皿洗い56.7kcal食事をする47.2kcal入浴47.2kcal)
この通り、シャワーや入浴の消費カロリーは全然たいしたことありません。

入浴は疲労回復に効果的

ということで長風呂をしても痩せる効果というのはほとんど期待できません。
風呂上りに体重を計ると減っていることがありますが、それは汗として水分が流出しただけで脂肪が減ったわけではないので本質的に痩せたというのとは違います。
しかし、入浴は疲労回復などには効果的といわれているのでそれ自体はとてもよいことだと思われます。

なぜ入浴は疲労回復によいのでしょうか。

  • 温度効果
  • 水圧効果

によるものだといわれています。

温度効果というのは38~40度程度のぬるめのお湯に浸かると副交感神経が有意になって体がリラックスすることをいい、水圧効果は水圧によって体がほぐされることをいいます。
体がリラックスすると毛細血管が広がり血行がよくなって老廃物の排出が進むので疲労回復に効果的とされているわけです。

ぬるま湯と熱いお湯に交互に入る温冷交代浴には疲労回復の他、自律神経を整えるなどの効果もあるといわれています。。