ハンガーノックとは

ハンガーノックとは過度な運動によって低血糖状態になり、

  • 頭がぼーっとしてて思考力が低下する
  • 脱力感に襲われる
  • 体が思うように動かなくなる
  • 動悸、震え

などの症状が現れることをいいます。最悪死に至ることもあるそうです。
血中のグルコース(ブドウ糖)や筋肉などに蓄えられているグリコーゲンは運動時のエネルギー源として使用されるので補給がないまま長時間運動を続けるとだんだん血糖値が下がっていきます。
筋トレやちょっとした運動ぐらいならそんなに心配する必要はありませんが、

  • マラソン
  • トライアスロン
  • 登山
  • クロスカントリースキー
  • ロードレース

などの長時間持続するハードな運動では注意が必要です。

運動前後には適切な栄養補給を

ハンガーノックにならないためには運動の前に糖質(炭水化物)を補給しておくことが大切です。

もし可能であれば運動中もドリンクなどから糖質を摂取することが望まれます。

運動中の摂取が難しそうな場合は体の中のグリコーゲン貯蔵量を増やすカーボローディングと呼ばれるテクニックも有効です。
やり方はいくつかあるようですが、試合等の日の1週間前から炭水化物を摂らないようにして、4日前から今度は逆に大量に摂取するというのが古典な方法です(詳しくはこちらを参照)。

また、運動後はなるべく早い内に糖質を摂取すと効率的にグリコーゲン貯蔵量を回復させることができます。

食事制限中もハンガーノックに注意?

ハンガーノックは主に運動時の低血糖についていわれる言葉ですが、同じことはダイエットのために食事制限をしている可能性があります。
特に糖質制限ダイエットではその名の通り糖質の摂取量をかなり制限してしまうので注意が必要です。

ただ運動時のように急激に減っていくわけではなく、アセチルCoAから肝臓で生成されるケトン体も糖質が枯渇した時には脳のエネルギー源となるとされているので、極端な症状は起きにくいかもしれません。
ケトン体の合成
とはいっても糖質制限中に過度な運動を行うのはやめておいた方がいいと思います。