食事制限で摂取カロリーを減らすのと運動などで消費カロリーを増やすのがダイエットの王道ですが、どうせ運動するならできるだけカロリーを多く消費してくれる運動をしたいものです。
 
運動の消費カロリーはこの式で大まかに計算することができます。
 
エネルギー消費量(kcal)=1.05×メッツ×時間×体重
 
メッツというのは運動の強度を表す数値で色んなデータから専門家が定めます。主な運動のメッツ値をみていきましょう。

メッツ 運動
1.3 ジャグジー風呂に入る、編み物
2.5 ハタヨガ(ポーズをとるヨガ?)、モップがけ、子どもの世話
3.5 自転車に乗る(8.9km/時)、階段の上り下り、ウェイトトレーニング(様々な種類のレジスタンストレーニングを
8-15回繰り返す)
4.0 自転車に乗る(16.1km/時未満)、カーリング、ジャグリング、ソフトボール(練習)
5.0 スクワット(ゆっくり)、ロッククライミング(降下)、スケートボード(ほどほどの労力)、サーフィン
6.0 ランニング(6.4km/時)、チアリーディング、レジスタンストレーニング(ウェイトリフティング、フリーウェイト、マシーンの使用)、パワーリフティング
7.0 ボート漕ぎ(ほどほどの労力)、ハンドボール、軽めのサッカー
8.0 サーキットトレーニング、腕立て伏せ、腹筋運動、懸垂
9.0 自転車に乗る(19.3km/時)、ランニング(8.4km/時)、19.1kg以上の荷物を持って山を登る
10.0 自転車に乗る(22.5-25.6km/時)、エアロビックダンス(4.5-6.8kgの重りを身に着けて)、アイスホッケーの試合、クロール、水球
11.0 ランニング(11.3km/時)
14.0 山道、上り坂で自転車に乗る、アイスダンス
15.0 階段ダッシュ、クロスカントリースキー(12.9km/時以上)
23.0 ランニング(22.5km/時)

国立健康・栄養研究所 改訂版メッツ表より制作
 
基本的に筋トレなどよりも全身を使った運動の方がメッツ値が高いことがわかると思います。

メッツ値の高い運動をすればいいのか?

メッツ値の高い運動をすればそれだけ多くのカロリーが消費されることは間違いないでしょう。
 
がしかし上の式、エネルギー消費量=1.05×メッツ×時間×体重には時間という要素も含まれています。
 
つまりいくらメッツ値が高くても短い時間しか継続できなけてば消費カロリーは高が知れてるということになります。
 
メッツ値が高いということは激しい運動なので当然キツいということになり継続できる時間は一般に下がります。
 
例えばメッツ値3.0の運動を10分やるのと6.0の運動を5分やるのは同じことです。
 
どっちがいいかは人の好みですが、消費カロリーの高い運動をするためには、メッツ値と自分がその運動を継続できる時間をトータルで考える必要があるでしょう。