黒生姜とは

黒しょうがってなによ?普通に売ってる生姜とは違うの?


正式にはKaempferia parviflora(Kura-Chai-Dum(クラチャイダム)とも)といってショウガ科の植物ではあるけど少し違うわね。見た目的には普通の生姜とあまり変わらないけど中身はその名の通り黒いわよ。黒ウコンって呼ばれることもあるわ。

ブラックジンジャー
出典:https://www.amazon.com/

うわぁ。なんかグロいね。サプリでは知ってたけど生の奴は初めて見たわ。割と最近存在を知ったんだけどけっこう昔から使われてるの?


日本じゃそのままの状態で売ってるのは見たことないわね。探せばあるのかもしれないけど。タイが原産国なんだけどタイでは古くから民間薬として様々な病気や健康問題に使われてきたんですって。

効果

じゃあ生薬みたいなもんか。日本で普通に食べられてる生姜も風邪とかにいいっていわれてるよね。ブラックジンジャーにはどんな効果があるの?


タイでは疲労回復、滋養強壮、精力増強などに効果があるものとして使われてきたみたい。最近注目されているのはダイエット効果ね。後は冷え性の改善にもいいっていわれているわ。

色々なダイエット系のサプリに入ってるよね。なんで黒しょうがはダイエットに効果的なの?


黒ショウガに含まれているなんらかの成分がTRPチャネルを介してホルモンの分泌を増大させ、褐色脂肪細胞内のUCP1っていう熱の生産に重要な役割を果たすタンパク質を活性化するためといわれているわ注1

全然わからない。そもそも褐色脂肪細胞ってなに?


脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があって、白色脂肪細胞が脂肪をたくさん貯め込むのに対して褐色脂肪細胞は脂肪を余りためず、熱を生産するのよ。

白色脂肪と褐色脂肪
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の違い

う~ん。褐色脂肪細胞は脂肪細胞なのにエネルギーを消費して熱を生産するってこと?


そうね。だから体温を維持するのに重要で冷え性の改善にもいいんじゃないかって注目されているらしいわ。またその過程で分泌されるノルアドレナリンは脂肪細胞に蓄えられている脂肪を分解して脂肪酸として血中に放出させる働きもあるわ。

黒生姜がエネルギー消費を増大させる仕組み
黒生姜がエネルギー消費を増大させる仕組み'(黒生姜→TRP→脳→交感神経→ノルアドレナリン→褐色脂肪→熱生産増大)

ってことは運動をしてなくても運動中みたな状態になるってことだね。黒生姜のダイエット効果は実際に確認されているの?


マウスでは確認されてるみたい注2。人間の大人は褐色脂肪脂肪自体があまりないからどうなのって気もするけど人間が対象でも有効とする見解もあるわ注3


なるほど。筋肉にはよかったりしないの?


それは聞いたことないわね。運動能力には影響しないといわれているわ注4


そうなんだ。安全性的にはどうなの?副作用とかあるの?


あんまり情報が見つからなかったんだけど黒ショウガ由来メトキシフラボン混合物をマウスに与えた実験では安全とされているわ注5。まああまり大量に摂取するのはやめておいた方がいいと思うけど。

関連サプリメント

ふむふむ。黒生姜サプリにはどんなのがあるの?


色々あるみたいね。ドラッグストアでもよく見かけるし。黒ショウガ100%のものとしてはガチャゴールドってのがあるわね。他の成分も入ってるやつならSVELTY 黒しょうが(他、黒にんにく、黒玉ねぎ、黒コショウなど)とか近大サプリ ブラックジンジャーキンダイ 黒しょうが (他、ショウガ、ウコン)あるわね。


ふ~ん。飲むタイミングはいつがいいの?食前?食後?


う~ん。いつでもいいと思うけど食前か運動前がおすすめよ。書いてある目安量は守ってね。

注1香辛料などの食品成分によるヒト褐色脂肪組織の活性化と肥満予防
注2Kaempferia parviflora extract increases energy consumption through activation of BAT in mice.
注3Kaempferia parviflora Extract Increases Whole-Body Energy Expenditure in Humans: Roles of Brown Adipose Tissue / ブラックジンジャー抽出物含有食品の単回摂取による酸消費量及び呼吸器への影響 – ランダミ化二重盲検プラセボ対照クロオーバ比較試験 –
注4No effect of acute ingestion of Thai ginseng ( Kaempferia parviflora ) on sprint and endurance exercise performance in humans
注5黒ショウガ由来メトキシフラボン混合物(Ⅰ)の安全性評価;マウスによる28日間反復経口投与試験・小核試験