身長、体重、BMIの年齢推移(5~17歳、男女)
学校保健統計調査-平成28年度より
 
これは5歳から17歳までの男子、女子の平均身長、平均体重、BMIを表したグラフです。
身長が大きくなっているので体重が増加するのは当たり前ですが、BMI(体重÷身長の二乗で求められます)も地味に増加しているのおり、特に小学校高学年以降増加率が増えているので思春期は一般によく太る時期といえます。

男女の違い

体重は男子、女子共に増加しています。
もし増えた体重の半分が脂肪でもう半分が筋肉や骨だとしたら体脂肪率は変わらないことになりますが実際にはどうでしょうか。
一般に小学校低学年までは男女の体組成(筋肉、脂肪、骨などの割合)にそれ程差はみられませんが、思春期以降女性は脂肪の増加が著しくなります。
つまり女性だけ体脂肪率が上昇し脂肪の割合の多い体になっていきます。特に太もも、お尻、胸に脂肪がつきやすく女性らしい丸みを帯びた体型になっていきます。
 
体脂肪率は大人の男性では25%以上が肥満とされているのに対して女性では30%以上が肥満とされていることからも女性の方が元々体脂肪の多い仕様であることがわかります。

思春期のダイエットが要注意な理由

中学生、高校生の頃は自分の体型が気になる時期だと思うのですが、思春期のダイエットには色々と気をつけた方がよいこともあります。
まず男女関係なくまだ体が成長していますので、必要な栄養が摂取できなくなると成長が阻害される可能性があります。
また女性では体脂肪率が低すぎると生理が始まらなかったり月経不順になったりといわれています。体脂肪には男性ホルモンの働きを抑え女性ホルモンを活発化する役割があるとされるためです。

もちろん太り過ぎているのもよくありませんが、BMIなどで見て特に肥満というわけではないのに過度なダイエットをするのはやめた方がいいでしょう。

中高生が筋トレするのはありか

筋肉がつくと背が伸びなくなるという話にそれほど根拠はないようですが、成長期ではまだ骨や関節が大人程硬くないので、高い負荷がかかる筋トレはよくないといわれています。
ですので筋トレをするなら腕立て伏せなどの自重筋トレにするか、ウェィトを使う場合でも大人のように10回程度で限界がくるような重量にするのではなく、20~30回ぐらいで限界がくるような重量に調整して行うのがよいでしょう。
高校生でも既に成長が止まっていればある程度本格的なウェイトトレーニングを行っても問題ないと思います。