歳をとると体力の衰えが気になってきますよね。
例え日常的に運動している人であっても若い時と同じようにとはいきません。
体力・運動能力調査平成27年度版のデータを使って平均的にはどれくらい体力が落ちていくのかをみてみたいと思います。

筋力

年齢別の握力グラフ
上のフラフは握力のデータです。
ピークは結構遅いですね。男性だと35-39歳の47.16kg、女性だと40-44歳の29.35kgが最高値となっています。
もし最近の若者が軟弱になっているということでなければ握力はかなり高年齢まで強くなるということになります。
年齢別の立ち幅跳び平均記録グラフ
こちらは脚の筋力が影響するであろう立ち幅跳びのデータです。
男性のピークは19歳の230.43cm、女性のピークは14歳の175.7cmですが、衰え方は比較的穏やかなように思えます。体重とのバランスの問題もあるのかもしれません。

鋭敏性

年齢別の反復横跳び平均記録グラフ
上は反復横跳びのデータです。左右にちょこまか飛び跳ねるやつですね。
ピークは男性では19歳の58.79回、女性では14歳の48.82回となっています。成長が早いためか基本女性の方が先にピークがくるようです。

持久力

年齢別20mシャトルラン平均記録グラフ
これは20メートルシャトルランのデータです。
ピークは男子では14歳の96.03回、女子でも14歳の61.26回となっています。
ピーク年齢が若いですね。体重が重くなるとだめなんでしょうね。加齢による落ち方もけっこう激しいです。

まとめ

ピーク時の値を元にして比較するとこんな感じになりました(男性のデータ)。

種目 14歳 19歳 20代後半 30代後半 40代後半 50代後半 60代前半
握力 74.4% 91.1% 98.9% 100 98.5% 94.7% 84.7%
立ち幅 92.9% 100% 96.9% 91.5% 87.1% 81.6% 77.2%
反復 95.4% 100% 91.8% 84.1% 79.8% 74.5% 69.2%
シャトル 100% 91.4% 70.4% 57.6% 46.7% 34.8% 29.1%

これによると筋力よりも反射神経や持久力(心肺能力?)の衰えの方が激しいようです。特にシャトルランは激しく落ち込んでますね。

筋トレや有酸素運動で体を鍛えればある程度は老化による衰えをカバーできるので、体力が落ちていくことを自覚しつつなんとか頑張りましょう。