ヨガの消費カロリー

一種のエクササイズとして近年人気の高いヨガですが、痩せるのにも効果的なのでしょうか?

消費エネルギーが摂取エネルギーを上回れば不足したエネルギーを補うために脂肪が分解されて徐々に痩せていきます。
つまりダイエットの一環として運動を行う主な目的は消費エネルギーを増やすことにあるわけです。

運動の消費エネルギーは運動の強度、体重、時間でだいたい決まります。

運動の強度を表す値にメッツ値というのがあって、「身体活動のメッツ表」によればヨガのメッツ値はハタヨガ注1で2.5、パワーヨガ注2で4.0となっています。

これをもとに様々な体重の人が30分間ヨガを行った時の消費カロリーを計算してみるとこんな感じになります。

体重 ハタヨガ パワーヨガ
45kg 59kcal 94.5kcal
50kg 65.6kcal 105kcal
55kg 72.2kcal 111.5kcal
60kg 78.8kcal 126kcal
65kg 85.3kcal 136.5kcal
70kg 91.9kcal 147kcal
75kg 98.4kcal 157.5kcal
80kg 105kcal 168kcal
85kg 111.6kcal 178.5kcal
90kg 118.1kcal 189kcal

もちろん時間を30分より長くすればこれより多くのカロリーが消費でき、短くすればより少ないカロリーしか消費できなくなります。

他の運動と比べると

これを他の色々な運動と比べるとどんな感じになるでしょうか。時間を30分、体重を60kgとして比較してみるとこんな感じになります。
30分間の消費カロリー(ハタヨガ78.8kcalピラティス全般94.5kcalパワーヨガ126kcalタップダンス151.2kcalウォーキング(時速6.4km)157.5kcalサイクリング(時速15.1km)182.7kcal筋トレ全般189kcal水泳(のんびりと)189kcalジョギング(時速:8.4km)261.5kcal 縄跳び(ゆっくり)277.2kcal)

ピラティスとはあまり開きがありませんが、有酸素運動としてよく行われるジョギングや縄跳びとでは2倍以上の差があります。

というわけで消費カロリーを増やす目的でヨガを行うのはさほど効率的ではないとおもわれます。

注1様々なポーズを行う最も一般的にヨガを指します。
注2体に負荷をかけることを重視して各ポーズを連続的に行うヨガ。